エンジニアも雇用されている間は社会保険に加入し、一部負担金を会社が持ってくれます。また、面倒な手続きも会社サイドで代行してくれましたが、独立してフリーランスエンジニアとなるとそうはいきません。まずは「国民健康保険」へ切り替える事になります。この保険料が大きな負担になりますし、特に独立したてのエンジニアは生活費を切り詰めて保険料を支払うという本末転倒な事態になる事もあります。
しかし、この保険は必ず入らなければならないというものではありません。実は「健康保険組合」という同業者が集まって組合を作って保険を賄っている制度があります。そして、フリーランスエンジニアもこの組合に加入すれば、保険料を抑える事が出来ます。エンジニアが加入できる組合は「文芸美術国民健康保険組合」というもの。本来は、画家や陶芸家を始めとする芸術家が集まって作られた組合です。
その中に「webデザイナー」という職種が含まれているのが重要になります。プログラミングを行ってweb siteを設計したりバナーやアイコンを作成するのもwebデザインの一部と考えれば、組合に加入する要件は満たせます。実際にいくら安くなるかを検証すると予想以上に安くなる場合があります。通常は収入に応じた保険料が算定されますが、組合に加入すれば保険料は定額制。つまり、収入が多いエンジニアほど保険料の節約に繋がります。反面、組合への加入は手間がかかるのも事実。どれくらい安くなるのか?他に面倒になる事はないだろうか?と、所得や全体での収支を見て検討すると良いでしょう。
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